国語の時間

「国語の時間」

塾の国語の時間に、生徒たちに問題を解いてもらっている間に、 現代国語の参考書の 森鴎外の「舞姫」の作品解説と 樋口一葉「竹くらべ」の作品解説を 興味深く読んでいた。

どちらも文語体で書かれていて 悲しい恋のお話のようだった。

「竹くらべ」は、 「遊郭」という特殊な環境に生まれてしまって いずれは自分も遊女にならなければ ならないという運命を背負って生きている 勝気な美少女みどりと そのみどりにほのかな恋心を抱く 少年との けっして結ばれることのない 淡く切ない恋を描いている。 というようなことが書いてあった。

「舞姫」は、 ドイツに留学した日本の青年が 踊り子エリスと恋仲になり そのことで仕事を辞めさせられて どーのこーのあって 結局は、自分の子供を身ごもってしまった そのエリスを捨てて 日本に帰って来てしまう。 恋人の背信を知ったエリスは 衝撃のあまり気が狂ってしまい それがたたって命を失う。 とまあそんな感じの すくいようのない悲恋物語のようだった。

作者をモデルにして書かれたものだが 実際は、エリスのモデルとなった女性は 身ごもっていないし 気も狂っていないとのことだった。 案外すんなり別れることができたようだ。 それでは話にならないので、 事実を元にしてはいるが 話の内容をより悲劇的なものにするために 作者が想像力を駆使して創作していった。 これぞフィクションの醍醐味! というようなことが書いてあった。 ふむふむと思いながら読んでいた。 国語の時間はやっぱり楽しい。